川連漆器とは
川連漆器の歴史
川連漆器の歴史は古く、約800年前の鎌倉時代に遡ります。
刀の鞘、弓、鎧など武具の漆塗りから始まったとされ、約400年前の元和から元禄にかけて、稼業としての椀作りを始めた事が記録されています。
1996年、県の伝統工芸品に指定されています。
その後、漆器製造の延長として40~50年前から塗り仏壇の製造が始まりました。
現在では漆器と塗り仏壇の産地として全国各地へ出荷しています。
川連漆器の特徴
木材は国産のブナや栃、桂、ケヤキなどを使用しています。
柿渋と生漆を塗り重ねる「堅地仕上げ」という下地工法が特徴的で、漆器の中でもとても丈夫な作りになっています。
「花塗り」と言われる上塗り工法も特徴の1つで、上塗り乾燥後の研磨をせずに仕上げる技法です。光沢のある柔らかな塗り上りになり、穏やかな気持ちでお使い頂けます。
※主な工程
木製漆器としては価格を抑えていますので普段使いとして人気の漆器です。
木製漆器の特性
天然木を材料としているので、1個1個微妙に重さが違います。
本漆は時間とともに透明度が増して色が鮮やかになっていきます。
ご購入後、掲載写真と比べると黒っぽい色合いのものが届く場合がありますが、時間とともに発色し明るい色になります。また、同じものでも色合いが違う場合があります。
※発色比較写真
上が塗り上りすぐ(3、4日)のもの、下が時間経過(約1年)したものです。
ご覧の通り、時間が経つと深みのある色から鮮やかな色合いになっていきます。
漆かぶれとは
基本的に乾燥した漆をさわってもかぶれはおきませんが、ごくまれに敏感な人は塗りたての漆器でもかぶれる場合があります。
漆の乾燥は表面から始まるので、塗りたての漆器は内部が完全に乾燥していないためです。
漆かぶれは1~2週間で跡ものこらず自然に完治します。1~2週間はあくまでも目安で、完治までの時間は人それぞれです。
かゆみがひどい場合はお近くの皮膚科で医師の診断を受けてください。